介護食とは介護食種類について詳しく解説しています。
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  2. 介護食とは?種類と「食事」の重要性を正しく知る

介護食とは?
介護食の種類と食事の重要性

介護食とは何か・どのようなものなのかというと、ドロドロのシェイク状を想像するかもしれませんが、実は食べる人の噛む力や飲み込む力によってさまざまな種類や形状があります。

ここでは、高齢者にとっての食事の重要性やユニバーサルデザインフード・スマイルケア食といった規格、またきざみ食や嚥下食などの種類を詳しくご紹介します。

介護食とは?高齢者にとっての食事の重要性

介護食とは?高齢者にとっての食事の重要性

噛む力や飲み込む力の弱っている人が食べやすいように工夫された食事を「介護食」といい、いくつか種類があります。一方、食事について何も制限がない人が食べる食事は「通常食」といいます。

介護食というとドロドロのシェイク状を想像するかもしれませんが、実際には「噛めるかどうか」「潰せるかどうか」など食べる人の状態によって、味だけでなく形状にもさまざまな工夫がされています。

病院や介護施設の場合、優れた温度管理機能を持つ温冷配膳車(配膳カート)が導入されていれば、より美味しくご飯を食べられますね。

「食べる」という行為は健康に生きていくうえで非常に重要な要素です。

食欲を満たすだけでなく、栄養バランスの取れた食事をとることで体を健康に保ち、生きていく楽しみにつながっていきます。

食事を満足に取れなくなると、

食べられない→栄養不足→体調不良→衰弱や認知症の進行

という流れになってしまいかねないのです。

介護食の種類と形状区分
~なぜレベル分けが必要なのか

介護食の種類と形状区分~なぜレベル分けが必要なのか

介護食のレベル分けが必要な理由

介護食は、食べる人の噛む力・飲み込む力や食べやすさにあわせてレベル分けがされています。

食べる人に合わせたレベルの食事にすることで、誤嚥や低栄養といったトラブルを防ぎ、病気を防ぐことにつながるのです。

介護食のレベル分けは、噛む力・飲み込む力に合わせて4つの区分に、また食べやすい調理の形状に合わせて5つの種類があります。

区分 噛む力や飲み込む力 種類 調理方法
  • かたいものや大きいものはやや食べづらい
  • 普通に飲み込める
きざみ食 口の中で噛みやすいように、通常の食事を細かくきざんで食べやすくしたもの
区分2:歯ぐきでつぶせる
  • かたいものや大きいものは食べづらい
  • ものによっては飲み込みづらいことがある
区分3:舌でつぶせる
  • 細かくてやわらかければ食べられる
  • 水やお茶が飲み込みづらいことがある
ソフト食 普通の食事よりもよく煮込んだり炊いたりしたもので、ムース状にして再形成している
区分4:かまなくてよい
  • 固形物は小さくても食べづらい
  • 水やお茶が飲み込みづらい
ミキサー食 食品をミキサーにかけて飲み込みやすい液体状にした食事
嚥下食 食品をミキサーにかけ液体状にした後、さらに飲み込みやすくするためにペースト状やゼリー状にした食事
流動食 嚥下食よりも液体に近い状態にし、消化器官への負担を抑えるもの
※「区分」および「噛む力や飲み込む力」は日本介護食品協議会が定めた規格を引用

介護食選びの基準、ユニバーサルデザインフードの指標

介護食の指標は、現在大きく分けて2種類あります。そのうちのひとつが「ユニバーサルデザインフード」。

2003年(平成15年)に日本介護食品協議会が制定した規格で、レトルトの介護食品やとろみ調整用商品など、現在では1,500種類以上の商品があります。

この規格に適合した商品には、区分に合わせて以下のようにパッケージに表示されています。

介護食選びの基準、ユニバーサルデザインフードの指標 出典:日本介護食品協議会

また「容易にかめる」から「かまなくてよい」までの4区分以外にも、「とろみ調整食品」という適度なとろみをつけるための粉末状の食品があります。

ロゴマーク付近に「舌でつぶせる」といった区分形状が記載されているため、わかりやすいですね。

安全+楽しみを!「スマイルケア食」で笑顔になる介護食

もうひとつの介護食の指標が「スマイルケア食」。

こちらは比較的新しく、2014年(平成26年)に農林水産省が中心となって制定した規格です。

介護食品をこれまでの「安全に栄養を摂取できる食事」だけでなく、「低栄養の予防につながり、生活をより快適にする食品」という広い領域で捉えたものとなっています。

スマイルケア食は通常食からそのまま飲み込める形状のものまで8段階に分け、下記のような色分けをしたマークを付与しています。

  • 青マーク…噛むこと・飲み込むことに問題はないものの、健康維持上栄養補給を必要とする方向けの食品
  • 黄マーク…噛むことに問題がある方向けの食品
  • 赤マーク…飲み込むことに問題がある方向けの食品
安全+楽しみを!「スマイルケア食」で笑顔になる介護食 出典:農林水産省「スマイルケア食の選び方」

介護食の種類と区分対応表

介護食には現在2つのメジャーな指標がありますが、どれとどれが同じレベルなのか、判断が難しいですね。

そこで、それぞれの指標がどのレベルに対応しているのか統一した表を作成しました。

ユニバーサルデザインフード 噛む力・飲み込む力 スマイルケア食
問題なし 健康維持上栄養補給をが必要
区分1 容易にかめる 黄 5 噛むことに問題がある
区分2 歯ぐきでつぶせる 黄 4
区分3 舌でつぶせる 黄 3
区分4 かまなくてよい 黄 2
少し咀嚼して飲み込める
ペースト状
赤 2 飲み込むことに問題がある
少しつぶして飲み込める
ムース状
赤 1
そのまま飲み込める
ゼリー状
赤 0

介護食選定の際に迷ったら、ぜひこちらを参考にしてください。

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